春の時期
春です。
春は陽気を発散します。草木の発生するのと同じように私たち人間の身体も、冬の寒さから解放されて新陳代謝が盛んになります。
東洋医学では四季と内臓の働きとに関係があります。
春には、五臓の肝臓に影響を受けやすくなります。
○東洋医学的
「肝(かん)」は西洋医学と同じく、肝臓のこと。血液を貯え、体内の血液量を調節する働きを持っています。これに加えて中医学では、新陳代謝、情緒の安定、さまざまな器官の調節機能、胆汁の分泌などの機能があると考えられています。中枢神経系・自律神経系・循環器系などの作用も併せ持ち、「肝」の機能が低下すると不眠やイライラなどの症状が現れます。
「肝」は、目と特に密接な関係があるため、視力低下や眼性疲労には「肝」の不調が考えられます。
また、「肝」(裏)と胆(表)は肝経を通じて表裏関係にあり、胆嚢の働きは肝の機能に左右されています。
・新陳代謝のコントロール。栄養分を運び、老廃物を回収する。
・情緒の安定などの自律神経に関与する。
・判断力や計画性などの精神活動を支配する。
・血液の蔵血機能や血液量の調節機能を司る。
・筋肉と関係する。筋肉がだめになるとひきつれを起こす。
・爪に関係する。
・目に関係している。ここが悪くなると肝の機能が低下する。
☆主な症状:イライラ、憂鬱、不眠、めまい、ひきつれ、眼精疲労、生理不順
○西洋医学的
・新陳代謝 :
口から入った食べ物から消化吸収した栄養素を処理して、糖や脂肪をエネルギーとして蓄えたり、たんぱく質を「リポたんぱく」という体にあった形に作り変えたりする。
・解毒作用 :
アルコールや薬剤などの有害物質が体内に入ってきた時や、体内で発生するアンモニアなどの有害物質を酸化、還元、抱合(他の物質で包みこむ)などして水や脂肪に溶けやすい形に変え、尿や胆汁の中に排泄する。
・胆汁の分泌:
胆汁とは、脂肪の消化を助ける液。肝臓で処理したいろいろな物質を材料にして胆汁は作られるが、その後いったん胆嚢に蓄えられて濃縮されてから十二指腸に分泌される。